動画を見る前に、何を確認できるか説明する
工場全景から始まり音楽だけが流れる動画は、雰囲気を伝えても工程の内容を判断しにくい場合があります。ページの冒頭で、対象の工程、扱う製品や材料、動画で紹介する範囲を短く示します。撮影日や対象拠点も、実際に確認できる情報を使って記載してください。
複数の設備を映した動画なら、どの場面が何の工程かを整理します。設備の稼働映像だけで処理能力や品質を保証する説明にしないことが大切です。見学を補助する紹介動画なのか、特定の作業を説明する動画なのかを決めると、必要な文章と次の案内を選びやすくなります。
音声、画面、工程の意味を文章へ対応させる
字幕は発話を読むために、書き起こしは内容を文章で確認するために使います。工場動画ではナレーションがなく、画面だけで工程名や測定結果を示している場合もあります。その場合は発話を書き起こすだけでなく、理解に必要な視覚情報の説明を補ってください。
W3Cの音声・動画アクセシビリティ資料は、字幕、書き起こし、視覚情報の説明をそれぞれ扱っています。どれが必要かは素材に応じて確認します。字幕を付ければあらゆる利用者への対応が完了すると考えず、映像が見えない場合や音を出せない場合にも説明を追えるか点検します。
- W3C:音声・動画をアクセシブルにする(英語)
字幕、書き起こし、視覚情報の説明とプレーヤーの検討に使う公式資料。
場面ごとの確認表で、説明と公開範囲を揃える
以下を使って、主要な場面ごとの確認事項をまとめます。実際の台帳には映像の時刻、確認者、修正結果の列を加えると、編集する人と技術担当が同じ場面についてやり取りできます。画面から読み取れない数値は推測せず、元資料と照合してください。
字幕や説明文が完成した後にも、動画内に表示される顧客名、図面、作業者や設備の情報が公開範囲に合っているか確認します。字幕だけ直して元の映像に古い情報が残ることがないようにします。
| 確認項目 | 記録・準備するもの | 公開前の確認 |
|---|---|---|
| 工程の意味 | 工程名と前後の流れ | 映像と説明が一致するか |
| 対象と時点 | 製品・拠点・撮影日 | 現在の情報と混同しないか |
| 音声 | 確認済み字幕・発話の書き起こし | 専門語と型番に誤りがないか |
| 視覚情報 | 画面にだけある重要情報の説明 | 音声だけでは欠ける情報は何か |
| 公開範囲 | 映り込みと資料の確認者 | 公開できない情報がないか |
| 動画の配置 | ページの目的とプレーヤー | 動画が主役か補足か |
| 次の行動 | 関連製品・技術説明・相談先 | 映像の後に詳細を確認できるか |
- 記入用ワークシートをダウンロード(CSV)
自社の資料に合わせて編集するための表です。記入例は実測値や顧客事例ではありません。
通常のWeb検索と動画機能を分けて考える
製品説明の中に動画を埋め込むページと、一つの動画を視聴することが主目的のページは役割が違います。Googleの動画SEO資料では、動画機能の対象として検討されるための視聴ページや、有効で安定したURLのサムネイルなどの条件が説明されています。ページが登録されたことだけで、動画も登録されるとは限りません。
一方、動画が補足である製品ページでも、通常のテキスト検索結果の対象になり得ます。工程の説明が主目的なら、そのために読みやすい本文を作ればよく、すべてを動画視聴ページへ変える必要はありません。動画専用ページを作る場合は、動画ごとに固有の内容とタイトルを用意し、最新の公式要件を確認します。
- Google:動画SEOのベストプラクティス(英語)
視聴ページ、動画の検出・登録、サムネイルと通常のテキスト検索の違い。
埋め込み後の実際のページで再生と内容を確認する
外部動画サービスを使う場合も、自社ページの説明と公開中の動画が一致するか確認します。スマートフォンで再生できるか、字幕を選べるか、キーボードで操作できるかを試し、別言語の字幕が選ばれても工程名や型番の対応が崩れないようにします。自動字幕は技術担当が校正してから使用します。
Googleの公式資料には、利用者の操作だけに依存して動画を読み込まないことなど、検出に関する注意点もあります。制作担当には、採用した埋め込み方式で動画が取得できるか確認してもらいます。動画用の構造化データを追加する場合も、実際に公開される動画の名称や情報と一致させてください。
映像の再生後に、選定に必要な情報へ進めるようにする
動画の下には、関連する製品や加工説明と、そのページで確認できる内容を示します。問い合わせボタンだけを置くより、仕様、対応範囲、技術資料を見て相談内容を整理できる導線にします。動画で紹介しなかった条件を、映像から判断できるように見せないことも大切です。
公開後は、動画の登録状況、ページへの訪問、再生や関連ページへの移動を分けて確認します。再生回数だけで商談への貢献を断定せず、相談時にどの説明が参照されたかも記録します。設備や工程が変わったときは、動画本体、字幕、本文のどれを更新するか一組で見直してください。
参考資料と適用範囲
- Google:動画SEOの推奨事項(英語)developers.google.com
動画の検出、視聴ページと通常ページの違い、サムネイルと登録条件を確認。
- W3C WAI:音声・動画のアクセシビリティ(英語)w3.org
字幕、書き起こし、視覚情報の説明を区別し、素材に応じて検討する原典。
FAQ
よくある質問
字幕を付ければGoogleの動画検索に出ますか?
字幕だけでは決まりません。Googleの動画機能には、視聴ページや動画・サムネイルの取得など別の条件があります。条件を整えても表示は保証されません。
製品ページに工場動画を埋め込むだけでは意味がありませんか?
工程や使い方の説明を補う目的があります。動画が主役のページに該当しなくても、通常のテキスト検索で扱われる可能性とは分けて考えられます。
音声がない動画にも説明文は必要ですか?
工程名や画面上の重要な情報を文章でも説明すると、内容を確認しやすくなります。理解に必要な視覚情報と、素材に応じたアクセシビリティ対応を検討してください。
