実際の閲覧目的を一つ決める
展示会の名刺から会社名を検索する人と、製品の型番で検索する人では、最初に読むページが違います。モバイル対応を点検するときは、トップページの縮小表示だけを確認せず、営業担当者が普段案内しているサービスや製品のページを選びましょう。
例えば「加工できる素材を確認して、試作について相談する」という課題を設定します。サイトに詳しくない人に操作してもらい、読めなかった箇所、迷った選択肢、戻れなかった画面を記録します。閲覧時間の長短だけではなく、必要な判断ができたかを見ることが大切です。
小さい画面でも重要な情報を残す
Googleはモバイル版のコンテンツをインデックス登録やランキングに使用します。公式資料は、デスクトップ版とモバイル版で主要な情報を同等に保つよう案内しています。画面を短くするために、対応範囲や製品仕様をモバイル版から削除する設計は見直しましょう。
担当者は、対応素材、対応地域、納品物、取引条件、問い合わせ先を一覧にし、両方の画面で確認します。長い説明を開閉式にまとめる場合も、内容に到達できるか、開閉ボタンを操作できるかを実機で確認します。単にページが縦長であることと、必要な情報が見つからないことを分けて考えます。
仕様表と資料ダウンロードを実物で試す
仕様表は、文字を小さくすれば収まるとは限りません。数値と項目名の関係が読めることを優先します。横スクロールを使う場合は、続きがあると分かる表示を用意し、長い型番や複数の単位を含む実際のデータで試してください。
PDFのリンクには、資料の内容や形式を分かる範囲で示します。資料を開いてから元の製品ページへ戻れるかも確認します。重要な問い合わせ条件をPDFだけに置いているなら、判断に必要な要点をWebページにも掲載すると、資料を開く前に適合性を確認できます。
キーボードを開いた状態で送信する
スマートフォンでは、入力中のキーボードが画面の大きな部分を占めます。固定された相談ボタンがエラー文を覆っていないか、入力欄を移動したときに見出しとの関係が分かるかを確認します。長い会社名や海外の電話番号など、実際に想定する入力も使います。
送信ボタンが押せるだけでは検証は完了しません。完了画面、受付メール、社内の受信先まで確認し、担当者が相談内容を理解できるかを見ます。電話や別アプリに依存する導線には、メールなど利用可能な代替手段があると相談を続けやすくなります。
修正依頼を再現できる形にする
制作会社へは、URL、端末、操作手順、実際に起きたこと、期待する状態をセットで渡します。「スマホSEOを改善したい」より、「仕様表を横に動かすと項目名が分からなくなる」の方が、対応範囲と完了条件を相談しやすくなります。
最初は問い合わせを妨げる不具合、その次に情報の欠落や読みにくさ、最後に細かな見た目を扱います。修正後も同じ課題で再確認してください。画面の改善と検索順位の変化は別々に記録し、レスポンシブ対応だけで順位を保証する説明は避けましょう。
実務チェックリスト
- 重要なサービスページと製品ページを選ぶ。
- パソコン版とスマートフォン版の情報を比較する。
- 長い仕様表と実際のPDFを開いてみる。
- キーボード表示中の入力とエラーを確認する。
- テスト送信の受信まで確認し、修正前後を記録する。
参考資料と適用範囲
- Google:モバイルファースト インデックス(英語)developers.google.com
技術的な参考資料。本文の設定例と確認手順は編集部の提案です。
FAQ
よくある質問
レスポンシブ対応ならモバイルSEOは完了ですか?
レイアウトの対応だけでは完了しません。掲載情報、読みやすさ、操作、速度、問い合わせの流れを実際のページで確認する必要があります。
スマートフォン専用サイトを新しく作るべきですか?
まず現在のサイトで解決できない問題を特定します。専用サイトを増やす前に、既存のテンプレートとコンテンツを改善できるか確認しましょう。
どの端末から確認するとよいですか?
利用状況が分かれば主要な端末から始めます。分からなければ、異なる画面幅とOSの実機を使い、主要な問い合わせ経路を優先して確認します。
