翻訳の前に、製品情報の原本を決める
同じ製品について、営業用の表、設計部門の図面、古いPDFに異なる数値が書かれていると、翻訳者はどれを採用すべきか判断できません。最初に技術担当と営業担当で原本を確認し、確定していない項目は未確認と表示します。
型番は言語を変えても追跡できる識別子として使います。商品名だけを照合すると、英語名称の変更や似た名前の製品で取り違えが起きます。原本には、型番、版、確認日と担当者を記録してください。
項目単位で責任と更新先を整理する
以下の表は社内管理用のひな形です。翻訳を依頼する前に、原文が確定しているか、専門的な表現を誰が判断するかを埋めます。製品によっては図面や認証書も別途管理します。
| 項目 | 確認する内容 | 担当・更新先 |
|---|---|---|
| 型番 | 全言語で同じ製品を識別できるか | 製品台帳・全ページ |
| 数値と単位 | 原本、表記、換算方法 | 技術担当・仕様表 |
| 名称と用語 | 承認済み訳語と使用しない表現 | 翻訳担当・用語集 |
| 注意事項 | 対象条件と例外が落ちていないか | 技術確認者・各言語本文 |
| 資料リンク | ファイルの版と対象型番 | 資料担当・PDFとウェブ |
| 承認と公開 | 確認者、日付、未完了の言語 | 編集責任者・公開記録 |
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表の項目を自社用に編集できます。記入例は測定結果や相場調査ではありません。
単位の変換と意味の変更を分けて確認する
ミリメートルとインチの表示を併記する場合は、換算方法と丸め方を決めます。公差や適用条件は、読みやすさのために編集者が勝手に省略してはいけません。販売地域に合わせた説明が必要な場合も、数値を変える作業とは分けて承認します。
用語集には単語だけでなく、使う場面と注意点も記録します。例えば「対応可能」と「標準対応」は意味が異なります。英訳で断定が強くなっていないかを確認すると、購入者に誤った期待を与えるリスクを減らせます。
変更された項目から影響する資料を追う
ある型番の仕様が更新されたら、日英の製品ページ、比較表、PDF、営業用の案内文を確認します。単にファイル名に「最新版」と付けるのではなく、どの版がどこで使われているかを記録すると、更新漏れを探せます。
すべての言語を同時に公開できない場合は、どの情報をまだ公開できないのかを担当者が判断します。未確認の自動翻訳で穴を埋めるのではなく、確定済みの情報と問い合わせ方法を整えてから公開します。
言語URLの設定と翻訳品質は別々に検証する
言語ごとにページを用意し、実際に対応する翻訳同士をhreflangで関連付けることは、Googleの多言語ページ資料で説明されています。一方、その設定が正しくても製品の翻訳内容まで正しいとは限りません。
公開前に一つの型番を選び、各言語の数値、単位、資料リンクと問い合わせ内容を突き合わせます。言語切替後に別の型番へ移動していないかも確認してください。技術設定の確認と内容の承認を分けて記録することで、問題の所在が明確になります。
参考資料と適用範囲
- Google:ページの言語別バージョン(英語)developers.google.com
対応する言語URLとhreflangの技術的な説明。
- Google:有用で信頼できるコンテンツ(英語)developers.google.com
正確性と、読者が判断できる情報を重視する内容評価の参考。
FAQ
よくある質問
翻訳会社に渡せば製品仕様も確認してもらえますか?
依頼範囲によります。専門用語の翻訳と仕様そのものの正確性は別の責任として、社内の確認者を決めてください。
AI翻訳を使ってもよいですか?
下書きや表記の整理に利用できますが、数値、性能、認証、適用条件は担当者が原本と照合します。未確認の事実を補わせないでください。
英語ページは日本語ページと同じ構成にすべきですか?
必ずしも同一である必要はありません。読者に合わせて説明順を調整しつつ、製品の事実と対象条件は一致させます。
